2018年6月 5日 (火)

郡司さんと『はははのはなし』  

 加古里子さんの訃報を知ったとき、まっ先に浮かんだのは『はははのはなし』でした。

そしてほとんどセットで思い出す『ちのはなし』。


 この二冊はわたしにとって、たぶん初めての、むかし話やおとぎ話ではない、いわゆる「科学絵本」で、とくに気に入って何度も読み返していました。「は」のほうが先で、そのあと「ち」が来たように記憶しています。

 

きょう、職場(市民活動推進センター)に郡司俊雄さんがいらっしゃいました。

郡司さんは、在野の児童文学研究者、というと堅苦しいですが、ご自宅に隣接する書店だった場所に、いまはご自身とご家族の歴史でもある絵本や児童書がぎっしり。そこを「絵本館」として地域に開放し、お母さん向けの児童文学の勉強会や、貴重な幻燈作品の上映活動を続けておられます。

 

終戦のとき15歳だったというから、たぶん1931年生まれの、御歳87歳。

「こどものしあわせ通信」と名付けられた、B5判に両面きっちり2枚分の、お手紙のようなコラムを、毎月ご自身で印刷しに見えるのです。

掲示のために何部か置いていってくださる、きょうの最新号が「№234」ということは、順調に月一回ペースで発行されたとして19年半の計算になります。

 

今月は、やはり加古さんの話題です。冒頭にそのお名前が見えたので、

「『はははのはなし』が大好きで、一緒に堀内さんの『ちのはなし』もよく読んでいました。」

と言いましたら、ニコッと笑って

「『はははのはなし』のさいごに、お父さんが出てくるでしょう。

あれは、加古さんご本人じゃないかと思いますよ。

ぼくは、一度しかお会いしたことないけど、たぶんね。

あーっ!これは本人だ、と、思ったんだよ。」

こんな感じで、ホントに楽しそうに絵本の話をなさるのです。

 

そこで、センターの情報誌最新号をお渡ししました。

「りんごの会の青木さんが、来月9日に「おはなし会で出会った絵本作家たち」と題して、エピソードを披露してくださるんです。予定が載っています。」

とお伝えしましたら、うれしそうに「これはおもしろそうだ、聞きにこなくちゃね。」と言ってくださいました。

 

夜、あらためて「通信」を読むと、

「化学エンジニア加古さんが絵本とかかわるきっかけをつくった人は(中略)

のちの堀内誠一夫人 堀内路子さんです。」

と書いてあるではありませんか。

幼い頃のお気に入り絵本二冊の背景に、こんな素敵な巡り合わせがあったなんて

 

本を読んでいると、それが何十年、何百年前に書かれた本であっても、たびたびこういった‘つながり’に気付く瞬間がありますね。

 

わたしは今日、若き日の加古さんと堀内さん、そして二人のあいだで、鼻の頭に小ジワをいっぱいよせて笑っている路子さんに、巡りあえました。

それを教えてくださったのが郡司さんというのがまた、うれしかったのです。

ちなみにこちらが『はははのはなし』(福音館書店)の表紙です。


Photo

 

余談ですが堀内誠一さんは1932年生まれ。郡司さんと同い年か、ひとつ下です。つくづく、早すぎました。

 

 

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2018年5月30日 (水)

やっと振り返る。

栃木・蔵の街かど古本市2018、そして蔵の街読書カフェスペシャルにお越しいただいたみなさま、ありがとうございました。
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土曜日はいい天気で、フードコートやイベントステージ、マルシェもにぎわっていました。
日曜日は、朝のうちはだいじょうぶかなと思っていたのですが、店主さんたちが店開きした10時ごろから降り出し、いちどは上がったものの、昼過ぎから本降りとなってしまいました。  
 
 
 
 

https://ameblo.jp/tochigi-hitohako/

 

 

北尾トロさんと小堀ダイスケさんの猟師トーク、みなさんおもしろかったと大好評☆

 

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 トロさんの猟師本も、長野から信濃毎日新聞社の担当さんがいらして特価販売!

 

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おふたりが執筆されている雑誌「狩猟生活」(地球丸)の編集長さんもきてくださってました。

 

 古本市出店者のニッパー堂さんが、なんと小堀さんの小学校時代の同級生だったり、奇遇エピソードも披露され、トークおおいに盛り上がりました~。

 

 

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 古本市の一角では、昨年から取り組んでいる、本を通じた世代交流プロジェクト「ブック∞リング」のブースも展開し、寄贈本の展示と、活版を使ったメッセージカードのワークショッ プも楽しんでいただきました。 

 

20180512_112513日曜日が母の日だったので、映画祭のボランティアに来ていた男子高校生たちが、お母さんに向けたメッセージカードを。。。

奥でピースしているのが、彼らの母世代のかたがたかな(笑)

 

 

 実際のお母さんたちは、母の日に息子さんから本を贈られたら、びっくりするでしょうねぇ。

 

他にも、この日は映画祭で日本語字幕がついたり音声ガイドアプリに対応した作品も上映されていて、耳の聞こえない方がボランティアスタッフとして来ていて、このブースに立ち寄ってくださったケースもありました。

わたしたちもブックリングのシステムを筆談で説明したり、自分の名前を指文字で教わったりしました。

 

ハンディキャップのあるなしにかかわらず、映画や本を楽しみながらコミュニケーションが取れるというのは、とてもいいことだと感じましたよ。

 

そして、プレゼントに本を贈りあうというのは、もっと広まってもいいと思います。

 

 読む読まないは別にして、絵本とか写真集とか飾っておけるものもあるし。

 

 コミュニケーションのひとつとして、アリなんじゃないかなぁ。

 

 

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2018年4月24日 (火)

あの子は30年前カープ女子だった

日光アイスバックスのチームスタッフ、衣笠伸正さんのtwitterで、鉄人の訃報を知りました。以下引用。
 
 
@kinumasa9
「苗字が同じだけですが珍しい苗字なのでよく「鉄人」と言われたものですが、「鉄人衣笠」と言われるのは嫌じゃなかったです。
むしろどんな事でも鉄人になれるように頑張ろうと思わせてくれた衣笠さんに感謝いたします。」
 
 
そして衣笠さんといえば、思い浮かぶ本があるのです。
 
 『本当は、死ぬまで野球選手でいたかった』
 
著者はえのきどいちろうさん。
 
このタイトルが、対談のなかに出てきた衣笠祥雄さんの言葉だそうです。
 
鉄人の野球人生を象徴する、いわば結晶ですよね。
 
20章。つまり20人との対談です。最終的に文字になったのはこの分量でも、実際のインタビューは、当たり前ですがこれよりたくさん話されてると思います。
合計するといったい何時間くらい、お話しされたのでしょう。
その膨大な対話の中から、この結晶が選び出されたんです。
読み終わってから改めてこのタイトルを見ると、それだけで高まるものがあります。
 
あの、決してスポ根ものとか、ヒーロー伝ではないです。
 
なんていったらいいのか、当事者による回想ドキュメンタリ?  
 
わたしの印象で言えば、えのきどさんが、その試合の球場、対戦相手、あるいはそのシーズンの流れや、それまでの成績なんかを持ちだして、対談相手の思い出スイッチをぱちん、パチン、と点けていく感じです。
 
みなさん、現役を退いてからもう何年も、何十年も経っているのに、えのきどさんに水を向けられると、まるで昨日のことのようにエピソードがあふれだすんです。
一瞬一瞬が、真剣勝負だったからこそなのでしょう。その情熱というか、本気度が伝わってきます。
 
きっとえのきどさんご自身が、心底野球が好きで、本気で怒ったり喜んだりしながら、野球を見てきたんでしょうね。だからその場面のツボがわかる。
このひとならわかってくれると思うから、話すほうも、その時の気持ちに立ち返って語れるんだと思います。
 
 
野球好きはもちろん、そうでなくても、読んでみて欲しい一冊です。
 
 
 
あ、話が逸れた。
 
衣笠さんですよ、衣笠さんでもうひとつ、ずいぶん懐かしいこと思い出しました。
 
 
小学校の2年生のとき同じクラスになって以来、ずっと仲の良かった友達がいるのです。
帰る方向も一緒で、というかその子の家に寄ってから帰るのが定番ルート。
もう30年以上前のことですが、その子が当時、かなりのカープファンだったんですよね。
野球を知らないわたしですら、彼女に影響されて「鉄人衣笠」と「北別府」という耳慣れない名前を覚えてたくらいです。
 
 
いま思えば、どうして、鹿児島の小学生がカープのファンだったんだろう?
たしかお兄ちゃんがふたりいたから、そのあたりかもしれないなぁ。
 
5年生で関東に引っ越してきた後も、彼女とはいまに至るまで年賀状のやり取りをしています。
久しぶりに、手紙書いてみようかな。

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2018年4月22日 (日)

ことしのチラシはこんな感じ2018

季節の変わり目です、寒暖差も激しく、体調を崩しやすい今日この頃、

栄養睡眠ばっちり取れてますか? 
 
さて、読み書き堂は今年の蔵の街かど古本市と読書カフェスペシャルのチラシを鋭意製作中です!
 
といっても、「しるし工房」さんにほぼおまかせで(^^ゞ
 
これまでの雰囲気を生かしつつ、今年はトークゲストに猟師さんがお二人いらっしゃるとお伝えしたところ、森の生き物たちがあちこちに♪
こういう遊びゴコロ、好きですねぇ。
 
ブログをご覧のみなさまには、一足お先にお見せしちゃいます。
印刷あがってきたら、店主さんやご希望の方には順次発送いたします~。
 
 
2018
 
 
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※店主さん募集は、現在〈ひとはこ部門〉のみとなっております。
 
 
じつは名刺もしるし工房さんにお願いしているのですが、先日、大通りのコーヒー屋さんで、友達にばったり会いまして、一緒にいた方にお名刺いただいたら、しっかりした活版印刷。
これがなんとやっぱりしるし工房さんに作っていただいたとのことで!ちょっと盛り上がってしまいました!(^^)!
同時開催イベントのご紹介等もしていきますので、おたのしみに~。

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2018年4月 1日 (日)

PENはGUNより強い!のか?

寝不足の年度末をなんとか乗り越えました。読み書き堂です。
さあ、きょうは皆さんにスバラシイお知らせがあります☆
五月の古本市に合わせて【蔵の街読書会スペシャル】を、今年も開催決定!
ゲストは北尾トロさんです。栃木市に来ていただくのはお久しぶりですね。
今回は、猟師ライターとしてのお話をお願いしましたところ、「いいひとがいるよ!」と、トランペットも吹けちゃう猟師ライターの小堀ダイスケさんとご一緒に出演してくださることになりました!
トロさんは鳥撃ち専門ですが、小堀さんは大物猟もされるとか。
栃木市でもイノシシやサルが畑を荒らすという話をよく聞くので、ご興味ある方はぜひ!
どんなお話が飛び出すか、今から楽しみです。
皆様、スケジュールチェックお願いします~♪
~~~~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
◎蔵の街読書カフェスペシャルトーク2018
「PENはGUNより強い!のか?~猟師ライターの日常~」
ゲスト:北尾トロさん・小堀ダイスケさん
 
日時:平成30年5月13日(日) 13:30~15:00
  
会場:とちぎ蔵の街観光館2階多目的ホール
 
☆入場無料
会場では雑誌「うかたま」や「現代農業」を製作されている「農文協」さんのご紹介ブースも。
そしてなんと、山車前とは別に、こちらには古本市のひとはこ部門も展開する予定です。
詳細は追々。
出店希望のご連絡もお待ちしています。

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2017年11月11日 (土)

パーラートチギで『木を植える音楽』展を開催します。 (2017/11/11~12/12)

「木を植える音楽」を、ご存知ですか?
 

 
 最初は3年前になるでしょうか、小川さんが出演されるというので【大谷石夢あかりコンサート】を聴きに行き、素敵な取り組みだなと思ったのももちろんですが、なにより和気あいあいとしたコンサートの雰囲気がとっても良くて。その場でCDを買いました。
 
 
CDを1枚買うと、2011年の津波の影響で、松が枯れ続けている福島県いわき市の海岸に、10本のクロマツの苗木が植えられます。

この海岸林は、何百年も前に、人の手でこつこつと植えられたもので、景観が素晴らしいだけでなく、押し寄せる津波の勢いを弱め、曳き波にさらわれる多くの命を救いました。 

そんな大切な松林が、海水を浴びたためにどんどん枯れているのです。
またいつ来るかわからない〈そのとき〉のために、またこつこつと松を植え続けようと、地元の人たちは立ち上がりました。
 
 
 
自分たちにもなにかできることがあるのではないか。
というより、なにかせずにはいられなかった。 
 
 
宇都宮の2tree cafe(現在は2tree open house)オーナーの倉本さんの呼びかけで、
アコースティックギタリスト小川倫生さんをはじめ、縁ある11組のアーティストが、このプロジェクトのために曲を書き下ろしました。

2014年にCDが完成すると、メンバーたちはキャラバンを組んでライブをおこない、現地での植林植林作業にも参加して、この活動をPRしてきました。


「木を植える音楽」twitter  https://twitter.com/kiwoueru2tree
 
そして2017年。
 
 
『木を植える音楽』が本になりました。
 
 
読める『木を植える音楽』を紡いだのは、
 
あこがれの移動古本屋Trunkbooksの三上美保子さん。
 
 
三上さんはフリーライターでもあり、ウェブマガジン「ゆたり」での連載が書籍化されたのです。
 
丁寧な取材と文章で、このプロジェクトの背景や、関わる人々それぞれのつながりや思い、CDの完成までと、その後の広がりも感じられる1冊になっています。

  
 
この【木を植える音楽】CDと書籍を、11月11日から、12月12日まで、パーラートチギの図書室で展示、販売します。
 
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より多くの人がこの取り組みを知り、いわきの海岸のうつくしい松林がまもられますように。
 
 
2tree cafeに集うミュージシャンたちが紡いだ音色は
みんなの心をつないで、
いわきの海岸林へと、その思いを届け続けています。
 
 
 
 
どうぞ手にとってご覧ください。
耳を澄ますと、聴こえてきますよ。



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2017年10月22日 (日)

レポTVで全部言う!

台風が近づいていますから、くれぐれもお気を付け下さい。

 
 
さて、読み書き堂はみなさまにお知らせがいっぱいありまして。
 
そんなあれやこれやをいっぺんにお伝えすべく(?)
 
こんどの火曜、10/24ひさびさ「レポTV」に、出演させていただきます♪

 https://www.youtube.com/watch?v=5BoD7zqfJrk

 
 
レポTVといえば、伝説のノンフィクション雑誌『季刊レポ』のPRのためのネット配信番組でして。
 
栃木の本イベントにも何度か来ていただいた、北尾トロさん、えのきどいちろうさんがメインパーソナリティーです。
 
本誌終刊後も引き続き、執筆陣の近況報告など、現在は月刊放送となっております。
 
わたしが前回出演させていただいたのは去年の4月。西荻の、トロさんの事務所で最後の放送となった回です。あーなつかしい。
 
そしてやっぱり今回も生放送なので、うっかりしてると言いたいこと全部言えずに終わっちゃう可能性が大なのです。
 
 
目標、「全部言う」!
 
 
 
ということで、あらかじめここで告知事項をまとめておきます。ニュースのヘッドラインみたい?
 
 
 
 
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② 29日の午前中は、ブックリングのメイン会場で 「蔵の街読書カフェ」を開催します☆
 
 
 
③ その2日間、栃木はふるさと祭り。そして歌麿まつりが11/5まで継続中。歌麿道中は28日予定
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④ 歌麿まつりの期間中イベント、11/3に【豆本作り体験】いかがですか♪
 
 
⑤ 11/4宇都宮の「オリオン☆一箱古本市」に出ます。
 
⑥ 11/9はlynchの古本バーです→宇都宮での活動。
 
 
 
 
 
 
 ちょっとよくばりすぎかしら。。。(^^ゞ

ご覧のみなさまも、気になるイベントがあったら是非どうぞ!
 
質問やお問い合わせもお寄せくださいませ。

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2016年11月16日 (水)

10月読書会のご報告

20161016_154004 蔵の街読書カフェ、10月は久々のキャリオカ開催でした。

参加者少ないかなと思っていたのですが
たまたま居合わせたキャリオカの常連さんも、本好きということでご参加くださったりして、 はじまってみたら8人参加の大盛況。 たくさんの本の話が聞けて、うれしい!

  それでは10月の紹介本ラインナップいってみましょー。

1)『私一人』ローレン・バコール
以前「女優の書いた本」を読みます、とツイートしたところ、鹿沼の名物書店、興文堂さんから「これかと思った」と教えられた本です。 分厚いうえに二段組で、果てしない道のりに思えましたが、文体はおもいのほか読みやすかったです。
 
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ローレン・バコールはアメリカの女優で、ハンフリー・ボガートの3人目の奥さんとしても有名。
アメリカへ渡ってきた祖父にはじまる家族の歴史から、のっぽでガリガリの少女時代。幸運を掴み映画女優となり、ボギーの妻、未亡人としての日々。愛の遍歴、そして舞台女優としての再生までを描く渾身の自伝なのだが、これを本当に自分ひとりで書いたとしたら、この人相当頭いい。
とにかく記憶が緻密でクリア。そして対人関係についてかなり赤裸々に言及している。じつに読みごたえのある1冊です。
 
この本を紹介したところ、参加者Aさんがなんと、この本の出版記念で1984年に著者が訪日した際、サイン会に行ったとおっしゃる!
 
女優さんなのだからと、本ではなくブロマイドにサインを求めたところ、笑顔で応じてくれたそうです。
 
しかもそのときのサインはいまでも大事に持っていると。いや~、なんという展開。
 
そしてホンモノを後日、見せていただきました!↓↓↓
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【ザ・ルック】と呼ばれた、独特の「めぢから」ある表情。
 
 
 
2)『赤×ピンク』桜庭一樹 (角川文庫)
いわゆるラノベ文体というか、話し言葉がメインで、わたしのなかではずんずん読めちゃうイメージの作家さんです。
 
女性たちが折りの中で格闘を繰り広げるのを見せる店、という設定で、生い立ちや境遇に闇を抱える少女たちがそれぞれに自分の人生を切り拓いていく、というストーリーだそうです。映画にもなりました。
 
ところで、桜庭さんと、桜木紫乃さんを勘違いしがち、という意見が出て気づいたのですが、わたしは『起終点駅-ターミナル』を桜庭さんだと思ってました(^_^;)
 
3)『蜂蜜と遠雷』恩田陸(幻冬舎)
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綿密な取材の上で架空のピアノコンテストを構築し、圧倒的なリアリティで描き出されるコンテスタントたちの物語。
演奏技術や精神状態、そして音楽という見えない芸術を読み手に伝える描写力が抜群。
読んだことのある方々からはクラシック音楽やコンテストに対するイメージが変わったとか、登場する曲を実際に聴いてみたくなるという感想が聞かれました。
コミック「森の中のピアノ」を想起させる部分もあると聞いて、がぜん読みたくなりましたよ。
 
 
 
 
4)
『旅路』藤原てい (読売新聞社)
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著者は、数学者・藤原正彦氏のご母堂。『流れる星は生きている』の続編として 書かれたもの。
 
1476969122841.jpg 古本屋で、「まるで本に呼ばれたように」手に取り、表紙をめくるとこの言葉が書かれていて、かつて『流れる星は生きている』に深い感銘を受けたことが一気によみがえってきて購入した、というドラマチックな出会いの1冊。
 
夫(新田次郎)を亡くした後に書いた自伝的小説ということで、前作と重複する部分もあるけれど、改めて著者の歩んできた道や、1作目が世に出てからの家族の関係などが明らかにされています。
太平洋戦争末期の、大陸からの引き揚げ話は、若い人たちにも戦争の一局面として、ぜひ知っておいてほしい出来事です。
わたしの祖母も、子供二人をつれて引き上げてきました。途中で小さい方の子を、現地の人に託してしまおうかと思ったこともあったようです。もしそうしていたら、わたしはこの世にいなかったのです。
 
 
5)
『ロビンソン漂流記』(新潮文庫)吉田健一・訳
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古い新潮文庫です。判型が、今の文庫本より一回り大きい。
ロビンソン漂流記といえば勇気と冒険の物語、という印象を持っている人が多いと思いますが、おそらくは子供向けに手を加えられているものを読んでいるのです。
 
これは1951年に訳されたものなので、いま読むと差別的な用語が遠慮なく使われていますし、内容的にもキリスト教的思想がベースになっているので、子供の頃に読んだものとは、だいぶ印象が違うことでしょう。
 
とはいえ、人種の違いや宗教観は米英文学を読むためには必要な基礎知識なのだと思いますね。
翻訳は吉田健一。お酒や食べ物の随筆ばかり書いてた人かと思ったら、この人の手になる翻訳書の多いこと!びっくりしました。ドナルド・キーンに褒められたくらい、美しい英語を操ったそうです。
 
 
 
 すみません(^_^;)  ここで力尽きました。
あとはタイトルのみ列記しておきます。。。
 
 
6)『巷説百物語』シリーズ 京極夏彦(角川文庫)
 
 
 
 
7)『名探偵コナン』90巻  少年サンデーコミックス
 
 

8)『古き良きアンティーク文房具の世界』たいみち(誠文堂新光社)

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2016年4月14日 (木)

蔵の街読書カフェ・3月のご報告と、4月読書会のお知らせ

桜のお花見も、関東付近までは一段落といったところでしょうか。
皆さんの周りはどうでしょう。
さて今月の読書会のお知らせと、3月のご報告です。

「蔵の街読書カフェ・4月読書会」
日時:平成28年 4月16日(土) 18時~20時
会場:とちぎ市民活動推進センター「くらら」 (栃木市境町19-3)
   参加費無料、見学自由。
※駐車場はありますが手狭なので、埋まってしまったら周辺駐車場をご案内します。

ひとり1冊、好きな本を持ち寄って語り合う、気楽な集まりです。
文庫本、マンガ、雑誌、絵本、写真集。本ならなんでもOKです。

~~~~~~~~
◆3月読書会のご報告(2016・3月・13日 /於・蔵の街観光館)

  ・『月の砂』イッセー尾形(徳間書店)

  イッセー尾形さんが書いた、ちょっと不思議なお話の短編集です。
  クセのある登場人物たちの会話がとっても面白い。

・『自由な自分になる』服部みれい(アスペクト)
これをご紹介くださったTさんは、とても向上心があって、こういうふうに本から自分を高める方法をいろいろと、情報収集しているそうです。いっぺんに全部は無理でも、これならできそうだな、というものを試してみるといいですね。


・『ゴリオ爺さん』バルザック(岩波文庫)

タイトルは知っていても、じつは読んだことない人が多いと思われます。
かくいう私もそうなのですが(^^;)
そんな本でも読んだ気になれるのがこの読書会の素晴らしいところ(?!でも、受け売りは要注意です)
我が身はどんなに落ちぶれようとも、子供に惨めな思いはさせたくないとか、
手の届かない場所にいたときにはくだらないと思っていたハズのことに対して、
いつの間にか野心が芽生えてしまうとか。
人間、身の程を知るって大切なんですねぇ。


・『恋文の技術』森見登美彦(ポプラ文庫)

初参加のYさんご紹介。タイトルに騙されてしまいそうですが、ラブレターのHow to本ではなく、主人公が、いろんな人に宛てて書く手紙だけで構成された物語、つまり手紙文学ですね。
片方からの手紙だけで、相手との関係性を浮かび上がらせるのはけっこう難しいと思いますが。さぁ、読みたくなってきた(笑)
手紙が重要な役目を果たす作品と言えば、『シラノ・ド・ベルジュラック』なんかも素敵ですよ。

という具合に、3月はわりと文芸色の強い読書会でした。


毎月第2木曜日は宇都宮のMusic bar lynchで、ギタリストの小川倫生さんのLiveがあります。ギターとお酒と古本の夕べ。。。
その1部と2部の間で、読み書き堂が本を紹介させていただいてます。今月は北村薫さんを読もうと思ってます。
夜遅いのですが、本好き仲間が集まって、ちょっとした古本市の様相を呈します。お近くのかた、よかったら遊びに来てみてくださいね。
5月の古本市の出展社さんもまだまだ募集中です☆
【栃木一箱古本市街道】のブログも合わせてご覧ください。
http://ameblo.jp/tochigi-hitohako/entry-12145197926.html

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2016年2月16日 (火)

お知らせふたつ! 2月読書会と、今年の古本市

1月読書会のご報告がまだですが、2月読書会のお知らせ。
そして今年の古本市の開催日が決まりました!
        ☆蔵の街読書カフェ2月読書会☆  



 日時:2月22日(月) 15:00~17:00  出入り自由  参加無料
 会場:自家焙煎珈琲キャリオカ (栃木市境町21ー25)
 ♪ひとり1冊、好きな本を持ち寄って紹介しあうタイプのお気軽読書会です。
  最近読んだ小説、思い出の絵本、テスト前になると読んでしまうマンガ、
  疲れたときに眺めていやされる写真集、自分の作品が掲載された雑誌、
  などなど・・・なんでもオッケーです。
  今回は猫の日だから、猫が出てくる本でもいいですよ(^-^)
  もちろん、見学だけでも大歓迎です。 ご参加お待ちしております。


会場は当初、とちぎ市民活動推進センター「くらら」の予定でしたが、栃木市の施設への爆破予告のため臨時休業になったという連絡がありましたので、変更しました。よろしくおねがいします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そして、今年の古本市も、【栃木・蔵の街かど映画祭】との同時開催が
決まりました。
というわけで今回、名称を映画祭と合わせて

【栃木・蔵の街かど古本市】とします。
開催日は、2016年5月7日(土)・8日(日)の2日間。

さぁさぁみなさま、スケジュール記入をお願いします
m(_ _)m
場所はとちぎ山車会館前広場です。 その他の詳細は、
決まりしだいお知らせします。
今回もたくさんのご参加、お待ちしております☆
詳細はいましばらくお待ちください。

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