2016年10月21日 (金)

「ぬくもりの灯」着物展開催中です♪10月23日まで

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昭和の初期に富山でつくられた着物を、縁あって託されました。

興味のある方に見ていただければとの思いを受け、

いま、小山市のまちかど美術館で展示していただいています。

まちかど美術館さんとの橋渡しをしてくださったのが「八重桜の会」のメンバー。

栃木市で、イベントの時などに、手ぶらでも着物で街歩きを楽しめるよう、着物のレンタルと着付けをしてくれる、素敵なお姉さまがたです。

今回は、トルソーに着付けていただきました。

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愛着のある、子供時代の着物。

帯とともに対で誂えた、娘時代の振袖。

控え目ながらも品のある柄の江戸褄。

振袖も江戸褄も、後身頃に柄がないのは、ちょっと珍しいのではないかと思います。

 

 

その頃の傾向なのか地域性なのか、そういう特注だったのか。今となってはわかりませんが、なにかご存知でしたら教えてください。

 
和の雰囲気で会場を設えたくて、栃木市内で竹の活用を通じて地域活性や住民交流の活動をしている【かぐや姫プロジェクト】の皆さんにお願いしました。
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夕方いらしていただくと、
竹灯籠のやわらかい灯も味わっていただけると思います。
23日の日曜日、18時まで開館しています。

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2016年10月11日 (火)

10月読書カフェと着物展のご案内

読書の秋!あなたのお気に入りの本を教えてください。

蔵の街読書カフェは、好きな本をひとり1冊ずつ持ち寄り、紹介し合うという、ゆるい感じでやってる本好きの集いです。一見さん大歓迎。

今月の読書会は16日、栃木駅前の花屋の2階。交差点の角で眺めのいい喫茶店「自家焙煎珈琲キャリオカ」さんにて、15時から開催予定です☆
見学のみでも参加可ですが、おひとり1オーダーお願いします。


そして個人的に、縁あって着物展を開催することになった読み書き堂。
昭和初期に富山で作られた古い着物をですね、小山市のまちかど美術館さんで展示していただくのです。

「時を超えて伝えたい ぬくもりの灯」
平成28年10月18日(火)~ 23日(日)


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和の素材として着物と相性のいい竹を使って展示しては、という案が持ち上がり、ならば地元の仲間たちが取り組んでいる「かぐや姫プロジェクト」の活動もご紹介したくて、
気がつけばたくさんの人を巻き込んでしまいました。


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竹取りに、オブジェ作成にと協力してくれたみなさん、ほんとうにありがとう。

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会場を飾る竹灯籠。
陽が落ちるのが早くなったので、夕方ご来場いただくと、揺らめく灯をお楽しみいただける、かも?

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そして、まちかど美術館さんとのご縁を結んでくださったのが「八重桜の会」さん。

栃木市内の大きなイベントのときには「蔵の街を着物で歩き隊!」として着物のレンタルと着付けで、
手ぶらで来ても着物姿で街あるきを楽しませてくれる、素敵なお姉さまがたなのです。

今回展示する着物を、ひとつだけトルソーに着付けていただきます。
古い着物は脆くなっていることもあり、人体とちがって柔軟性のないトルソーに着付けるのはなかなか難しいのです。
帯も古いものですが、華やかな結びかたにしてもらいましょ。

保存状態のいいものばかりではありませんが、よかったら見に来てくださいませ。

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2016年9月26日 (月)

歌麿まつりに和綴じの豆本。

栃木市では、毎年秋に歌麿まつりを開催しています。

なんで栃木で歌麿かというと、栃木市では歌麿の肉筆画が3点、見つかっているのです。
数年前に大作の肉筆画『深川の雪』が60数年ぶりに再発見されて話題になりましたが、
『品川の月』『吉原の花』とともに幻の三部作と言われ、栃木の豪商が依頼主とされています。
明治12年に栃木のお寺で三点揃ってお披露目された後、何人かの画商の手を経て海外へ持ち出され、
いま『月』と『花』はそれぞれ別のアメリカの美術館が、『雪』は箱根の岡田美術館が所蔵しています。


 

歌麿まつりで一番人気の催しは巴波川沿いで繰り広げられる「歌麿道中・水上絵巻」
 これは一般から出演者を募集して、花魁やカムロ、芸者などの衣装を着てもらい、
船に乗り込み、江戸から歌麿一行がやって来たという演出で、沿岸の皆様にご覧いただくのです。
歌麿や蔦屋重三郎、通用亭徳成に扮した町の顔役たちとともに
「栃木町の代官」として市長も出演したりして、かなりの力の入れようです(^-^)
今年は10月1日から10日までで、様々な関連イベントが予定されています。
そんな中、読み書き堂はここ数年、豆本づくりのワークショップで参加させていただいてます。
ことしは栃木おやこ劇場さんにお手伝いいただき、歌麿初期の「画本虫撰」を教材として、日本独自の本の作り方と歌麿にまつわるお話をちょこっとしゃべってから、みなさんで豆本作ってみましょうという趣向です。
ご興味のある方どうぞ、遊びにいらしてください。
【むかしの本を作ろう!】

◆日時  平成28年10月2日(日)
        1回目 10:30~12:00
        2回目 13:30~15:00
◆会場  とちぎ蔵の街観光館 2階 多目的ホール

◆対象  小学生以上(針と糸を使います。低学年は保護者付き添いのこと)

◆参加費 300円

◆お申し込み  氏名、年齢、人数、連絡先を、コメント投稿していただくか、
       下記アドレスあてに、メールでお知らせください。

           senrogiwano.tochey☆gmail.com
           ➡ ☆を@に変えてください

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2016年6月 1日 (水)

はじめての森カフェ 2016/5/22

市内のレジャー施設、サンランド栃木さんで、新設されたピザ窯お披露目の森カフェイベントが5月22日(日)に、行われ、古本屋として出店してきました。

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古本市の告知のため、FMくららの《日曜クラシック》に出演させていただきまして、その番組パーソナリティー・村上さんのお声かけで出店の運びとなりました。
 
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当日はお天気が良くて、最高の森カフェ日和でした。


オープンエアですが、音楽あり、お茶席あり、写真展ありと、さまざまに楽しめて、
木立の中で木漏れ日と吹き抜ける風が気持ちよかったです。

 
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お子様連れもいらしたので、もうちょっと絵本をたくさん持っていけばよかったと、反省点もありつつ、のんびりとした時間を過ごすことができて、わたし自身がいやされた一日でした。


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2014年12月21日 (日)

展覧会ふたつ。

このところ読書会の話題ばかりだったので、ちょっと気分を変えて、

最近みてきた展覧会の話題を…

ひとつは、栃木市文化会館での『もうひとつの美術館~出前美術館~』
http://www.tochigi-bunka.jp/tochigi/event_20141216.html

仕事帰りに立ち寄ったMOROcraftさんで「明日までだけど、最終日は午後3時までだから、

行くとしたら今日しかない!」と聞き、

店主夫妻と、偶然訪れたインド舞踊家の山田哲也さん、そしてたまたま居合わせた

上司( ̄▽ ̄)まで、ゾロゾロと出かけました(笑)

参照:もうひとつの美術館

抽象画はあんまりよくわからないんですが、ここの作品は描いた人の視線というか、

興味の対象が伝わってくる感じがして、素直な気持ちで向き合えますね。

もうひとつは、久しぶりの栃木県立美術館、『竹の目覚め―栃木 竹工芸の精華』展です。

http://www.art.pref.tochigi.lg.jp/exhibition/t141101/index.html

竹工芸といえば!  栃木市出身の飯塚家でしょう。

代々「籠師」と呼ばれる家柄で、初代鳳斎、その長男の二代目鳳斎、六男の琅玕斎、そして

琅玕斎の息子で人間国宝の認定を受けた小玕斎。

地元、蔵の街美術館でこの飯塚家三代の展覧会を観たときの衝撃ったら!

そのときに、小玕斎の最後の弟子といわれる大木淑恵さんの実演を拝見。

華奢で若いお嬢さんが座布団にぺたんと座って、水を張った盥を脇に置き、

黙々とサクサクと竹を編んでいく手際の良さに見惚れたものでした。

今回は、栃木県が誇る勝城蒼鳳と藤沼昇のほか、祥雲齊、竹房齊、尚古齊と、

竹工界の珠玉の作品が一堂に。

繊細だったり豪快だったり優美だったり、竹ってほんとにいろんな表情を見せてくれる素材です。

竹工芸にもチャレンジしてみたい!!

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2014年12月14日 (日)

11月読書会報告

「11月読書会報告 & 12月読書会のお知らせ」

 

11月は、久しぶりに、「ごはんできたよ」さんでの開催となりました。

ここが、当読書会発足の場所なんですよ。

 

場所はおなじみですが、土曜の昼下がり、という時間帯での開催は初めてかもしれません。

何人集まってくれるか心配でしたが、初めてさんを含めて4人での読書会となりました。

 

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今回紹介されたのは次の9冊。

 

 

 『猟師になりたい!』北尾トロ(信濃毎日新聞)

                             

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東京から長野県松本市に移住したフリーライターの北尾トロさんが、猟師を目指すことになった!猟師が減ってシカやイノシシが増え、山が荒れていることや、銃の所持許可と狩猟免許を得るまでの段取り、狩猟ビギナーの右往左往、先輩猟師との交流、獣肉の食べ方などを、ユーモアを交えつつ描いてます。

生き物の命をとることについて、著者が小学生の娘と繰り広げる素直な気持ちのぶつけ合いに考えさせられるところ多し。

 

 

 『スワンからの手紙』(BOOK SOUNDS
 

初めてさんのご紹介です。
茶封筒に入った手紙は、スワンのほかに『イカからの手紙』や『探偵からの手紙』など、いろんな人や人じゃないものから届いたり、『退屈届』『果し状』なんてのもあるとか。これはおもしろそう! 封筒にきっちり詰められた3枚の便箋は、横づかいで余白をたっぷりとってあります。文字も活字っぽくておしゃれ。

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以下のお店に設置しているそうです。

・札幌 tronika、・東京 タコシェ、 Amleteron、神保町いちのいち、・京都 ガケ書房

http://book-sounds.blogspot.jp/

 

 

 『工場萌え』写真:石井哲 著:大山顕 (東京書籍)

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紹介者さんは理系女子にしてバイク乗り。そんな彼女の萌えポイントはやっぱり!?

子どもの頃、石灰工場群を抜ける道をよくお父さんの車で通っていたそうで、それが刷り込まれているのかなーとのこと。廃墟より生きてる工場がいい!と力説(笑)

夜、ライトアップされたコンビナートの写真は近未来的でもあり、メタリックな万華鏡をのぞいているようでもあり、不思議な美しさです。

 

 

ここからは一気にご紹介。

参加者のおひとりが、隠れテーマ「熱を感じる本」に沿ったセレクトを一気に並べ、それぞれに話題が広がって大変盛り上がりました。
 

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 『娚(おとこ)の一生』西炯子(小学館)

 『おしゃれの視線/私のスタイルを探して』光野桃(文春文庫)

 『買えない味』平松洋子(ちくま文庫)

⑦『両手いっぱいの言葉―413のアフォリズム』寺山修司 (新潮文庫)      

 『サヨナライツカ』辻仁成(幻冬舎文庫)

 『小津安二郎をたどる東京・鎌倉散歩』(青春出版社・新書)


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読んだことのない本と出合える、楽しみな時間です。

12月読書会の予定も、すぐにお知らせします。

12月27日を計画中です!

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2013年12月28日 (土)

金さんの父が歩いた日光道

いま読んでいる下野新聞の新書『栃木文化への誘い』がやたらめったらおもしろいんだが、

途中で調べたいことがどんどん出てきて、はかどらないことこの上ない。

 

遠山金四郎といえば、桜吹雪の金さん。

「散らせるもんなら散らして見やがれぃ」

 

あれはテレビのためにおもしろくしたフィクション

 

だけど

遠山金四郎が実在した人物であるのは確かなことで、

江戸の町奉行になった金さんの、父親もまた、

「遠山金四郎」だったって、知ってた?

 

ここら辺がむかしの名前のややこしいところ。

実名(諱-いみな-)は辞令や戸籍などの書類にのみ記すもので、

普段は通称や役職名を使ってたわけ。

ふたりは、親子で同じ通称を名乗っていたんだね。

 

諱のほうは、お奉行さまが遠山景元-かげもと-

お父上は遠山景晋-かげくに または、かげみち-

 

この金四郎景晋さんが、非常に優秀な方だったんだという話で。

40代の頃、第2回昌平坂学問所の学問吟味で237名中トップの成績を収め、将軍様から時服を拝領---ってつまり、ごほうびというか、特別ボーナスみたいなもんか?

 

その優秀さを見込まれて、1799年、蝦夷地(北海道)出張を命じられる。

当時はロシアから交易を迫られたり、アイヌ民族との間に軋轢が起こったりして、幕府は対策を講じるための調査団を派遣する必要に迫られていたんだ。

3月半ばに江戸を発ち、戻ってきたのは半年後。その旅のことを書いたのが『未曾有記』。

これ、図書館で読めたりすんのかな。いや、あったとしても原文のまま読むのは無理っぽいな。

 

金さん一行は日光道中、奥州道中を下っていったんだ。小山から宇都宮へと歩いていく途中、屋根に大谷石を使った建物を見かけて驚いたとか、帰路には日光で社寺参拝や史跡見物もしていたとか知ると、なんか親近感湧くね。

 

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2013年12月19日 (木)

霧降文庫で買った本のこと

オリオン☆一箱古本市で出会いました。

いわゆる装丁買いというやつですなぁ。

元新聞記者さんの社会派な本棚にあって、一輪の花のように見えたのです。

 

『恋愛論』竹久夢二  太田出版

 

 

一目見てわかる特徴的な女性の絵があまりにもイメージを固定化してしまってますが、

むしろわたしは画業よりも、彼の図案家としての仕事を高く買っています。

ハンカチ、便箋などにプリントされた、草花や鳥の可憐なことといったら。眠る乙女心に火が付きますわ。(←意を決して女語尾)

 

そんな夢二の「言語分野」をまとめた本だと思われます。

 

よく見るといろいろ凝ってるんですよ。レタリング風の書名著者名を皮切りに、

表紙と見返しに使ってる水色のこんにゃくみたいな用紙とか、ドラマチックな口絵写真に乗せてる濃いピンクの文字とか。言葉の断片を区切るのにや☆を使うとか、章題の文字の大きさとか。

 

 

で、あらためてクレジットを探すと装丁は東良美季さん。

 

この名前、季刊レポ読者およびレポTV視聴者なら見覚えがおありかと思います。

 

北尾トロ編集長がライター特集でぜひにと執筆をお願いした記事で、ベテランライターの涙を絞り、若手ライターたちを震え上がらせた(?)ライターで編集者の東良さん。(とある情報源にはAV監督という肩書も発見!)

 

 

レポ最新14号の「80年代エロ本文化」特集で、本橋信宏さんとの深く濃い対談記事が掲載され、またもや話題を呼んでます。

 

 

そして構成・編集は森田富生さん。

 森田さんこそまさしく80年代のエッジィな雑誌を牽引した、白夜書房「写真時代」の創刊編集長ですよ。おふたりがタッグを組んでこの夢二本を作ったのは19937月のこと。
このあたりの雑誌界のディープな趨勢は、レポ14号で!(と、宣伝も挟んでおく)

 

それにしても絶妙なタイミングで出会ってしまいましたねぇ。本に呼ばれたなぁと、感慨もひとしおです。

 

最初にレポTV に登場されたときかな?新しい雑誌を作りたい、というようなこともちらっと言っておられたので、今後の活動展開も楽しみですね。

 

 

 

ところで『恋愛論』ですが、半分を少し過ぎたあたりに

 

 

「いいえ、希望なんてそんなに遠くありませんわ。あなたの足元に花が咲いていますわ。あなたのお国には、片袖にただなんとなく時雨かな、と言って右の足で左の足の跡を消しながら逃げ歩いて死んだ詩人がありましたのね」

 

 

という記述があり、右の足で左の足の跡を消しながらという表現がたいへん気になったので、ちょいと検索してみました。

 

 

 両袖にただ何となく時雨かな    惟然

 

 

『恋愛論』では「片袖」になってますが、おそらくこれが本歌というか、もとの句と思われます。

 

惟然というのは、商家に養子入りしたものの、商人に向かず、39歳で妻子を捨てて出家した人物。

芭蕉に心酔して門下となり、その最期をみとったそうです。

その後、芭蕉の発句を和讃に仕立てた念仏を唱えて諸国を行脚したとか。

すると「右の足で左の足の跡を・・・」というのは、この、ヒョウタンを打ちならしながら踊っているようにも見えたという風羅念仏のこととも思えます。

 

 

時雨の句がどんなシチュエーションで読まれたのか、また惟然がどんな亡くなり方をしたのかは分かりませんでしたが、久しぶりに会った娘を

 

 

おもたさの雪はらえどもはらえども

 

 

という句で拒絶して立ち去り、娘はその句で父の思いを察し、出家して傍に仕えたそうです。そんな逸話の残る惟然という人と、そこまでして求めた俳句の世界とは何だったのかに、興味がわいてきたところです。

 

 

夢二からはだいぶ脱線してしまいましたが、読書にはこんなふうに、横道に逸れる楽しさもあるということが、伝わっていたら嬉しいです。

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2013年12月15日 (日)

たぶん世界一忙しい男の映画

「世界一美しい本を作る男」という映画を観てきました。

 

****************

 

 その男は世界中を飛び回っている。
見本刷りを詰め込んだスーツケースを引いて、色とりどりのiPodを携えて。
印刷所で紙を測り、色の指示を出し、写真家に予算と部数を確認し、
デザイナーに会うためファッションショーの会場へ行ったかと思えば、
インタビューに答え、絵のモデルにもなる。

世界中で、彼に自分の芸術を本にしてもらいたいと、待っている人々がいる。


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ドキュメンタリーですが、記録映画という感じはしません。
ストーリーがあって、場面に合った音楽があって、忙しく飛び回る時間と、じっくり著者と向き合ってる時間と、自分を振り返る部分と。
モードを切り替えながらシュタイデルという人物を追っていきます。

 

 

本を作るにあたって、序文を入れるか入れないかだとか、写真集の版型や掲載点数は、編集者と相談して決めることですよね。
それから本文用紙や表紙の素材を提案したり、活版にするかどうかは、印刷屋さんによってコストもだいぶ違ってくるでしょう。どれくらい試し刷りをしてくれるのか、とか。たくさん刷ればどれだけ単価は安くなるのか、とか。

シュタイデル社はそれを全部やるのです。企画部、編集部、装丁室に印刷所まで、オールインワンの出版社。
すべてシュタイデル自身が著者と直接、やりとりをしながら決めていきます。ニューヨークでもカタールでも飛んでいきます。


「旅は好きじゃないけど、2~3カ月かかる仕事が4日で終わる。」と言いながら今日も、西へ東へ。

 

印刷所の掃除人だった父が持ち帰るさまざまな紙に触れながら育ち、17歳でシュタイデル社を立ち上げたといいます。

「出版業界の波が10年周期なら、うちの時代はもう終わり?」という不安ものぞかせつつ、「商業主義を象徴する」「悪趣味な」装丁のアイディアに嬉々として取り組む63歳。

その完全主義は、著者が写真の色についてアシスタント(?)と相談を始めれば、どんな嗅覚で嗅ぎつけたのか怖い顔で現れて、自分が来るまで待っていろと釘を刺す徹底ぶり。

かといって職人一辺倒でもなく、ベストセラーで上げた利益で芸術性の高い本を作ると公言してはばからない、商売人としての一面も見せます。

 

本を作ることに興味がなくても、「仕事」に取り組む姿勢が、そのまま彼の生き方を表現していると感じられる、かっこいい映画でした。

 

思いのほかロングランになったので、嬉しくなってもう一度観に行きました。

2回目で一番ウケたのは、ドバイの写真を見ながら話し合ってる場面で「ディズニーランド」という単語が聴こえてきたことです。
そこにあてられた字幕をみて思わず吹き出してしまいました!

 

 

 

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2013年9月22日 (日)

くららで話します。

まずはひとつお知らせです。

10月10日の「くららで話そ!」で、

「本でつなぐ街とひと」と題して、お話をさせていただくことになりました。

くらら というのはとちぎ市民活動推進センターのことです。

たくさんの市民ボランティアやサークルなどが登録していて、

情報交換したり、会議室を借りたりしています。

こういう施設って、わたしも以前は全く存在すら知らなかったのですが、

知らないってもったいないことだなと、いまは思います。

もともと敷居は低いのですが、「くららで話そ!」はとくに、

参加しやすい催しだと思うので、気軽に足を運んでほしいです。

「本でつなぐ街とひと」って、ひじょうに漠然としていますが(笑)

これまで各地の本のイベントなどに参加する中で

感じてきたことを、お伝えできればいいなと考えていますので、

本が好きな人はもちろん、そうでない人も、

あるいは、くらら ってなに?と思ってる人など、

たくさんの方にお越しいただけたら嬉しいです。

さて、話は変わって、、、

昨夜、カフェ・ごはんできたよさんの読書会で、紹介された本のリストを。

『東池袋大勝軒 心の味』山岸一雄(あさ出版)

『わたしは あかねこ』サトシン・作、西村敏雄・絵(文渓堂)

『医者が患者に教えない 病気の真実』江田証(幻冬舎)

『月下上海』山口恵以子(文藝春秋)

バラエティに富んだラインナップです(笑)

今回は参加者5名。うち1名は、初めてというかたが来てくださいました。

あかねこちゃんのお話が、すてきだったなぁ。

しろねこ母さんと、くろねこ父さんから生まれた子ねこたちの中で、

一匹だけ赤いねこ。

両親や兄弟たちは、みんなと違っているからかわいそうっていうけど、

本人(本猫?)はちっともかわいそうなんかじゃなくて、

むしろ赤い自分が大好き!っていうところが、とてもいい。

そして、あかねこは自分で未来を切り開いていくのです。。

来月の読書会も、予定が決まったら、またお知らせします。

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