2018年11月22日 (木)

アーカイブ研修実技コースを受けてきました

職場の先輩から「紙資料の修復のための研修だから、本の活動に役立つでしょう」と勧められ、お休みをいただいて参加してきました。NWECで毎年開催され、キャンセル待ちが出るほどの人気コースだそうです。

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NWECは武蔵嵐山駅から歩いて15分くらい。広大な敷地に宿泊等、研修等、レストランや図書館もある立派な施設です。
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まず、紙資料が劣化する原因や、本には様々な製本の方法があり、それぞれに合った修復が必要になるということを、実物を見ながらレクチャーを受けました。

実技は、糊を一切使わず、革ひもと糸で綴じ、見返しと表紙でカバーする「コンサベーションバインディング」です。
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ひとりひとり材料と道具が用意されていて、一工程ずつ先生のお手本を見ながらすすめていきます。

1日目は、1括8枚の本文用紙10括を、革ひも(支持体)と一緒に糸で綴じていく作業。
豆本と違って、きちんとした大きさと厚みのある本です。ワクワクしますよ。


受講生は、大学や公営の図書館、博物館の方が多かったようです。
「市民活動センターって、どんなお仕事ですか?」という、よくある質問をここでも受けましたが(笑)、ちょっと説明するとすぐ分かってくださる方が多かったです。
「ボラセンと社協と生涯学習センターを足して3で割ったような感じ?」
まあまあ外れてはいませんかね。割るというのはちょっと違うような。自分でもよく説明できません(^^;

夜は懇親会。
南は沖縄・石垣島から北は、、、栃木まで(笑)、全国各地から参加されてるんですね。

東大は学部ごとに図書館を持っていて、その数30を超えるとか、各大学の図書館事情など楽しくうかがいました。

翌日、綴じた本体を表紙でくるむ作業。糊って、虫がつく原因になるんだそうで、それを避けるために糊を使わず、小口の折り返しに切り込みを入れて接合するのです。こんなやり方があるなんて、知らなかった。

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完成。もっときつく綴じればよかったなーと思いつつ、じわじわ嬉しい。

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使った道具類は、目打ち以外すべて持ち帰れるというのも嬉しい。

さて、のんびりはしていられません。お昼を食べて、午後は駒込に紙資料の保存修復を手掛ける会社を見学しに行きます。

ココがまたすごかった。

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様々な研究機関やアーカイブ施設からの依頼で、 資料にピッタリの箱にする段ボール(リサイクル紙が含まれているふつうの茶色いのじゃなくて、 新品のパルプから作られた特殊なもの)を、コンピューター制御で自動的に切り出す装置があったり、虫喰いだらけの和本に極薄の和紙で裏打ちを施したりという現場を見せていただきました。

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貴重な経験、ありがとうございました!

ここで一番大きいプレス機。かあっこいい~!

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2013年8月21日 (水)

夏の文化活動インプット編その①

日曜日、栃木商工会議所で開催された、詩人・新川和江さんの講演会を拝聴しました。

山本有三記念会の主催で、

第1部は

下都賀児童詩60年の作品集「あしたへのうた」の朗読。

第2部が新川さんの講演会という構成でした。

1951年に下都賀教育事務所で、栃木県芸術祭の文芸部門として募集を始めたのをきっかけに、毎年募集を続けているのだそうです。(現在は児童詩教育研究会)

60年間で総応募数は約10万点。各年の優秀作約1500点の中から、研究会のメンバー6名が2年をかけて議論し、251点を厳選してまとめたのが「あしたへのうた」です。

http://www.tochiyomi.com/news/20120217.php

この日は、その中から数編を、吾一の部屋のこどもたちが交代で朗読。

また、子供のころ(数十年前!?)に書いて選ばれた詩を、ご本人が登場して朗読する場面もありました。

(ちなみに吾一の部屋というのは、有三記念会主催の児童生徒の読書教室で、隔週土曜日に図書館か記念館で開かれているそうです)


一編ごとの朗読の合間にビオラとヴァイオリンの演奏が入り、雰囲気を盛り上げていました。
こういう、短いインターバルでも生演奏で聴けると、とっても贅沢な気分になりますね。
詩は、自分の目で読むのと、誰かの朗読を聞くのとでは、印象がずいぶん違います。朗読と音楽の両方を「耳で味わう」経験も、とても素敵なものでした。

新川和江さんといえば、教科書に載っていた「私を束ねないで」や「名付けられた葉」という合唱曲の歌詞が印象に残っています。茨木のり子の詩ほど厳しくはないけれど、毅然とした印象をもっていたのですが、登壇された新川さんは、勝手に想像していたより、とってもユーモアのあるかたでした。

99歳のデビュー詩集「くじけないで」がベストセラーになった柴田トヨさん(栃木市出身)を、産経新聞の投稿し欄で見出したのが撰者の新川先生だったそうです。

そんなご縁で、会場にはトヨさんのご子息もいらしてて、予定にはなかったでしょうに、いきなり壇上に呼び込まれ、対談が始まりました!

トヨさんとの思い出のエピソードはもちろん、お若いころの寺山修司や山之口貘との交流の話題も飛び出して、盛り上がりました。

最後にご挨拶された小林吉一先生(短大時代お世話になりました)の、与謝蕪村の詩についてや
栃木と結城(新川さんの出身地)の歴史の一面にも、ちょっと興味がわきました。


吾一の部屋の活動のことは、今回初めて知ったので、もっともっと周知されると良いですね。そういえば『路傍の石』感想文コンクールも、有三記念会なのかしら?

いずれにしろ、文学文芸を志す少年少女を励まし導くというのは、少国民文庫に携わった有三の遺志にも適うものだと思います。

下都賀児童詩教育研究会の活動とともに、末永く続いて欲しいものです。

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