2013年8月21日 (水)

夏の文化活動インプット編その①

日曜日、栃木商工会議所で開催された、詩人・新川和江さんの講演会を拝聴しました。

山本有三記念会の主催で、

第1部は

下都賀児童詩60年の作品集「あしたへのうた」の朗読。

第2部が新川さんの講演会という構成でした。

1951年に下都賀教育事務所で、栃木県芸術祭の文芸部門として募集を始めたのをきっかけに、毎年募集を続けているのだそうです。(現在は児童詩教育研究会)

60年間で総応募数は約10万点。各年の優秀作約1500点の中から、研究会のメンバー6名が2年をかけて議論し、251点を厳選してまとめたのが「あしたへのうた」です。

http://www.tochiyomi.com/news/20120217.php

この日は、その中から数編を、吾一の部屋のこどもたちが交代で朗読。

また、子供のころ(数十年前!?)に書いて選ばれた詩を、ご本人が登場して朗読する場面もありました。

(ちなみに吾一の部屋というのは、有三記念会主催の児童生徒の読書教室で、隔週土曜日に図書館か記念館で開かれているそうです)


一編ごとの朗読の合間にビオラとヴァイオリンの演奏が入り、雰囲気を盛り上げていました。
こういう、短いインターバルでも生演奏で聴けると、とっても贅沢な気分になりますね。
詩は、自分の目で読むのと、誰かの朗読を聞くのとでは、印象がずいぶん違います。朗読と音楽の両方を「耳で味わう」経験も、とても素敵なものでした。

新川和江さんといえば、教科書に載っていた「私を束ねないで」や「名付けられた葉」という合唱曲の歌詞が印象に残っています。茨木のり子の詩ほど厳しくはないけれど、毅然とした印象をもっていたのですが、登壇された新川さんは、勝手に想像していたより、とってもユーモアのあるかたでした。

99歳のデビュー詩集「くじけないで」がベストセラーになった柴田トヨさん(栃木市出身)を、産経新聞の投稿し欄で見出したのが撰者の新川先生だったそうです。

そんなご縁で、会場にはトヨさんのご子息もいらしてて、予定にはなかったでしょうに、いきなり壇上に呼び込まれ、対談が始まりました!

トヨさんとの思い出のエピソードはもちろん、お若いころの寺山修司や山之口貘との交流の話題も飛び出して、盛り上がりました。

最後にご挨拶された小林吉一先生(短大時代お世話になりました)の、与謝蕪村の詩についてや
栃木と結城(新川さんの出身地)の歴史の一面にも、ちょっと興味がわきました。


吾一の部屋の活動のことは、今回初めて知ったので、もっともっと周知されると良いですね。そういえば『路傍の石』感想文コンクールも、有三記念会なのかしら?

いずれにしろ、文学文芸を志す少年少女を励まし導くというのは、少国民文庫に携わった有三の遺志にも適うものだと思います。

下都賀児童詩教育研究会の活動とともに、末永く続いて欲しいものです。

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