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2016年9月25日 (日)

蔵座敷読書会のご報告

今月は蔵座敷で、休日の午前中開催。
「朝活」というほどではないけれど、新鮮な感じですね。
参加者は3名でした。
 
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それでは早速、今月の紹介本。いってみましょー!
 
1)『氷の島とねこ』 張 佐和子(タリーズピクチャーブック)
20160911_112025_3お子さんの小さな手にちょうどいいサイズの、かわいらしい絵本です。
大手カフェチェーンが開催している絵本コンテストの優秀作品として出版されたもの。これは第11回の特別賞受賞作だそうです。
いつも一人ぼっちだった氷の島(浮いてるから、流氷?)に、転覆した船から1匹のねこが流れ着きます。
島は猫のために魚のいるところへ移り、やがて猫は、遠くに見えている緑の島に興味を示し、、、というお話。
「絵本は不意打ちがあるから、怖くて」という声があがりました。
たしかに、店頭で何気なく読み始め、思わず涙腺のゆるむ展開にうろたえることがありますね。
言葉数は少なくても、訴える力の大きい絵本って、すごいなと思います。 
 
 
2)『細雪』 谷崎潤一郎 (新潮社・昭和34年刊・日本文学全集16)
新書サイズより一回り大きいくらいで、ソフトカバーです。 20160911_111933
全集というと、図書館向けか書斎のインテリアで、子供のころは押し花を作るためにあるような感じでしたが、文学全集といってもこのサイズなら持ち歩けますね。素敵。
細雪というと、日本版若草物語とでもいうか、4姉妹の物語で、何度も舞台化されています。
その時々の、それぞれの世代を代表するような女優さんたちが、姉妹といってもいっても全く性格の違う4人を演じるという、華やかで見ごたえのある舞台になるのだろうと思います。
そうはいっても、まだまだ女性の生き方には制約の多かった時代のお話。
意に添わぬお見合いを続ける中での葛藤や本音と建て前など、なかなか複雑です。時代は変わっても、人間関係は古びないテーマなのかもしれません。
 
 
3)『蝶々殺人事件』 (横溝正史・角川文庫)
20160911_112122
蝶々夫人を演じるソプラノ歌手が公演直前に行方不明となり、楽屋に届いたコントラバス・ケースの中から死体となって発見されるという事件。
この中に出てくる“読めない楽譜”が暗号になっているそうなのですが、「日本暗号協会」の会員だったこともあるという方が、この本を紹介してくださいました。
猟奇的なシーンはほとんどなく、論理的な本格トリックもので、連載中に読者への挑戦状として犯人探しの懸賞があり、執筆に苦労したため、作家の思い入れも深い作品であることなど、興味深いお話でした。
 
 
 
 
涼しくなってきたので、本を読むにはいい季節です。
 
秋は文化イベントも多くて、10月2日(日)には、この蔵座敷のすぐ隣の多目的ホールで 歌麿まつりの期間中イベントとして栃木おやこ劇場さんにお手伝いいただき、和綴じの豆本ワークショップを開催します。
 
また、10月18日(火)~23(日)は、小山市のまちかど美術館で、昭和初期に作られた富山の着物を展示させていただきます。
なぜ、本の人を自称するわたしが着物の展示なのか?
それにはいろいろなご縁がありましてですね。。。改めてまた書くことにいたしましょう。
さて、その会場を彩るオブジェを【かぐや姫プロジェクト】の皆さんに担当していただきます。
彼らは栃木市で、竹を地域資源として活用する取り組みを始めています。
こちらもお楽しみに。
 
 
 
来月の読書会は、16日を予定しています。

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