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2014年10月

2014年10月28日 (火)

10月読書会のご報告

今月は伝建地区・嘉右衛門町の「Lydie tells a small lie」さんで初めての開催となりました。蔵を改装した、おしゃれなセレクトショップです。 

 

ここは以前、なんと「屋内釣り堀」でした。じつは私も書店員時代に、釣りに来たことがあります。コンクリート製の水槽があり、金魚が釣れました。

 

その後何年もしないうちに営業をやめてしまって、まさか取り壊されるのかと心配していたら、こーんな素敵なお店ができて、嬉しいことです。

 

  

 

さて読書会当日、時間ぎりぎりに職場から「とち介」Tシャツで直行したのですが、着いたらテーブルとイスがすでにセッティングされていて、テーブルの中央には乙女な灯りが☆

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店主の美樹さん、スタンバイありがとうございます!

 

読書会の告知を見てくださったみなさんは、会場の長い店名が気になっていたようで、途中で参加者の一人から「店名の由来を聞きたい」とリクエストが。

 

そこで、美樹さんから

 

「訳すと《リディは小さな嘘をつく》という意味。リディという名の、ちょっと意地悪なところもあるけど憎めないような女の子を想定して、その子のお部屋というイメージでお店づくりをしました」

 

と、なんとも素敵なストーリーが紹介されました。

 

 

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今回紹介されたのは次の6冊。

 

 

   『大坊珈琲店』大坊勝次(誠文堂新光社)

 

南青山で38年間続いた名店が、昨年末、惜しまれながら静かに閉店しました。前半は店主によるエッセイ風の「マニュアル」、間に関戸勇さんによる店の写真集を挟んで、後半は店に縁のある35人による寄稿文集という構成。

 

こだわりを持ってコーヒーとの時間をさりげなく演出してきた姿勢がにじみ出て、縦長の判型や、打ちっぱなしのコンクリートのような灰色一色のカバー、臙脂色の布装に箔押しのタイトルという凝りようも納得の一冊です。装幀はデザイナーの猿山修さん。

 

  

 

 『うづま有情』梶原一豊(ふろんてぃあ)

昭和5060年代に栃木市で刊行されていた『うづまっこ』というタウン誌に掲載された編集後記を、発刊10年の節目にまとめたもの。地域振興と若者を応援する熱意があふれています。

40代で病に斃れた著者が、もしいまも永らえていたら、栃木の街は変わっていたかもしれない。と、紹介者さん。

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  『正しい家計管理』林總(WAVE出版)

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表紙はかわいいですが、内容は論理的かつ実践的な家庭での経済管理指南書だそうです。

 

毎日家計簿をつけていても減らない支出に頭を悩ませるよりも、家計全体の資産を具体的に把握することや、予算を立てること、自己努力で減らすことのできない支出をコントロールする大切さが説かれているらしいです。

 

削れないのは何費?とか、通信費にいくらかかってます?と、具体的な話題になりました。

 

 

 

 

 『童謡 凧』竹久夢二(研究社※大空社復刻版)

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編集も挿絵も、ブックデザインまるごと夢二。

お持ちいただいたのは復刻版ですが、オリジナルは大正15年発行で、まさに大正ロマン爛漫のころ。画像は函の表紙です、中の表紙が「凧」という漢字のレタリング・デザインになっているので、気になるかたはどこかで実物を探してください(笑)。

個人的には筆遣いの雰囲気を残したひらがなの書体にときめいてしまいました。

 

 『のんのんばぁとオレ・愛蔵版』水木しげる(角川書店)

 

ドラマにもなった妖怪漫画家の自伝的作品。

夜の闇のこわさ、小さいころに聞かされた妖怪話や、田舎のトイレ(お便所、というほうが気分的にふさわしいですね)が家の外にあったことなどで盛り上がりました。

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これは2007年にフランス・アングレームの漫画フェスティバルで最優秀賞を受賞したことを記念して製作された、フランス版装丁の限定版。

 

 

 

 

 

 『日本人のこころ』五木寛之(講談社)

 

紹介者さんは金沢の街が大好きだそうです。金沢といえば加賀の国。この辺りは歴史的に自治に対する意識が強いそうで、「百姓の持ちたる国」について語ってくれました。

 

「一向一揆」ぐらいは歴史の授業で習った記憶がありますが、「自治」という視点で考えたことはなかったので、新鮮でした。

 

 

 

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今回も実用書から漫画まで。そして復刻版や愛蔵版など、本の中身も外側も、お楽しみいただけたかと思います。

 

  

さて、新井さんから主宰を引き継いだ【蔵の街読書カフェ】ですが、

 

この3か月、試行錯誤しながら、場所も曜日もそのつど変えて開催してきました。

 

 

8月は蔵の街大通り沿いのMOROcraftさん、

 

9月はそのお向かいの旧清水屋本店さん、

 

そして今月、伝建地区のLydie tells a small lieさん

 

 

…と、振り返ってみれば、いずれも【蔵の街】を象徴するような場所を使わせていただくことができて、とてもありがたく思っています。

 

 読書を楽しむことはもちろんですが、蔵の街ならではの場所を活用していく、ということも同時進行で実践していけたらいいなぁと、後付けながら考えています。

 

 

 

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さあ、来月はどこで開催しましょうか♪

 

 ちなみに、112日(日)には豆本ユニット「日めくり工房」として、MOROcraftさんで豆本と簡単しおりのワークショップを開催します。お時間のある方は、どうぞ遊びに来てください。

 

 

 

 

 

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2014年10月19日 (日)

豆本としおりのワークショップをやります♪  2014/11/2

自転車通勤ffなので、朝晩の寒さがこたえる季節になってきました。

周囲でも、風邪ひきさんや鼻声さんが増えてます。皆さんお元気ですか?

さて、このブログでも10月読書会のお知らせをしていますが、

実は次のイベントに向けて動き出しています。

8月に読書会を開催させていただいたMOROcraftさんで、

日めくり工房の豆本と、簡単しおりのワークショップをやります。

11月2日(日)です。

その日は今年で4回目を迎える「歌麿まつり」のハイライト

浮世絵から抜け出したような扮装で巴波川の遊覧船に乗る歌麿道中が行われる日です。(雨天時は3日)

「蔵の街を着物で歩き隊」という、2000円で着物一式レンタルに着付けもしてもらえる企画もあります。

ぜひ、栃木・蔵の街へ遊びに来てください☆

読書会が終わったら、詳しい内容をお知らせします。

http://www.kuranomachi.jp/event/2014/10/4-20141025113.php

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2014年10月12日 (日)

10月読書会のご案内

お待たせしました。今月は第4日曜日開催です。

日時:2014年10月26日(日) 17:00~19:00

場所:Lydie tells a small lie (栃木市嘉右衛門町1-6)

蔵の街読書カフェは、ひとり1冊、お気に入りの本を紹介
しあう気楽な集まりです。

本のジャンルは問いません。あなたがみんなに教えたい1冊をお持ちください。

実物が手もとになくても、思い出の中の1冊を語っていただけたら嬉しいです。

見学のみでも大歓迎。

今月は、嘉右衛門町で蔵を改装したセレクトショップ「Lydie tells a small lie」さんで開催します。

Photo

http://www.lydietellsasmalllie.com/map.html


ジュエリーや輸入雑貨、ハーブティーの茶葉やおいしいワッフルも扱っていらっしゃるお店で、

一部レンタルスペースとして貸し出しもしているそうです。


というわけで、今回は一人200円、参加費をいただきたく、ご協力お願いします。


お茶を用意して、お待ちしています(*^_^*)

秋はイベントが多くてスケジュールが重なり、来れない方も多そうです。
いつでもそうですが、さらに声を大にして言います。はじめてさんも大歓迎~☆

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2014年10月 1日 (水)

9月読書会のご報告

今月は、蔵の街の空き店舗再生活用プロジェクトの一つでもある

旧清水屋本店さんをお借りして、開催しました。
初めての平日夜開催で、しかも、ひとり300円以上の寄付をお願いしていましたが、
10人ほど集まってくださいました。はじめてさんが三人も。ありがとうございます!
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紹介された本は次の通りです。
 
 
①川内有緒さんの『バウルを探して』幻冬舎
  今年の新田次郎賞を獲った傑作ノンフィクション。
元国連職員である著者が 謎の吟遊詩人「バウル」を追ってさまざまな人と出会い、
バングラデシュを旅する。
 
 
②『アンの友達』モンゴメリ・新潮文庫
 NHK朝ドラで再注目されている「赤毛のアン」シリーズのスピンオフ。
短編集になっているので読みやすくて、季節感やお料理の描写が秀逸だそうです。
海外ものは、翻訳者の力量に大きく左右されますね、という話題に。
 
 
 
 
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ここで綾部さんが五木寛之さんの直筆サイン本で自己紹介。
貴重なポスターコレクションからこちらの一枚をご披露くださいました。(写真右)
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③『10月はたそがれの国』レイ・ブラッドベリ。文庫版
 (オリジナルの表紙のほうが良かったと力説)
 
 
④『ベーシック・インカム』ゲッツWヴェルナー著
  「最低限所得保障」について書かれた本。 この制度の導入を巡ってスイスで国民投票がおこなわれたそうです。
生活保護や失業保険と違い、国民全員に一定額を定期的に支給する画期的な社会制度。 みんなでしばし、この国の政治を考える時間となりました。
 
 
⑤『パレード』吉田修一(幻冬舎)
  明日手術を控えている人におすすめの本を聞かれて、迷ったけれど、 そのとき読んだばかりであまりにおもしろかったのでこれを薦めてしまった というエピソードが披露されました。
その後二人でハマって、吉田作品を次々に読んだそうです。
 
 
⑥『スイミー』レオ・レオニ(英語版)
  教科書で読んだ人には懐かしいお話。 今回紹介されたのは、オリジナルの絵に英語で文章が入っているもの。
そして、話題は「絵本」の素晴らしさについて。
大人になってから気付く良さと、子供のうちに出会っておきたかったという思いが語られました。 ちなみに、レオ・レオニはオランダ生まれですが、ユダヤの家系だったためアメリカへ亡命し、 のちにイタリアへ移住しています。
 
 
⑦『空飛ぶタイヤ』池井戸潤(講談社)
  映像化もされた作品。
この本自体はフィクションですが、2002年に実際に起こったタイヤ脱落事故や、 その後のリコール隠しなどを下敷きにしています。
銀行員やコンサルタント業の経験を生かし多作品の多くが映像化され、半沢直樹で一躍ブレイク。
企業の内幕を書かせたら、いまこの人の右に出るものはいないくらいなヒットメーカーですね。
 
 
⑧ 『MASTERキートン(マスターキートン)』浦沢直樹(小学館)
  保険調査員であり、考古学者でもあるという主人公が活躍する探偵コミックス。
絵を見て「YAWARAちゃんだ」「プルートゥだ」「MONSTER」だと、それぞれなじみの作品を上げる参加者たち。
コミックス単行本は全18巻。その後、完全版12巻が刊行されています。

 
 
⑨『風が強く吹いている』三浦しをん(新潮文庫)
  箱根駅伝を舞台にした青春小説。 正月の駅伝中継を目にしても「何がおもしろいんだ」ぐらいにしか思っていなかった紹介者さんが、これを読んだら自分も走りたくなったというほど、人を熱くさせる本。
ちなみに文庫版のカバー絵は、以前この読書会で画集を紹介した山口晃画伯によるものですよ!
 
 

⑩『魅惑の香水瓶―コティとラリックの物語』遠藤賢朗 (里文出版)
  隠れテーマに「秋」をかかげたところ、ご紹介くださったのがこちらの本。 繊細で優美なガラスアートの数々にうっとりです。
もう1冊、値付けのセオリーが書かれている専門書も見せてくださいました。
ラリックのロゴマークの変遷が載っていたりして、つまり出回ってる数が少ないほど値段はお高いわけですね。
こういう、めったにお目にかかれない本に触れられるというのも、うちの読書会のすごいところだと思いますー! と、自分の手柄でもないのに威張ってみる。。。(笑)
 
 
 
話題が広がって楽しかったですが、2時間たっぷりかかりましたねぇ。
 
しかもこの日はそれから、ごちそうタイムになりました☆
 
参加者さんたちの持ち寄りに加え、「旧清水屋本店」の住人・千恵子ちゃんが、なんと手料理を振舞ってくれたのです!
 
 
 
さて、来月はどこで開催することになるのやら…決まり次第、お知らせします。

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