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2014年7月23日 (水)

『本屋さんのダイアナ』を読んだ。

娘を持つお父さん、あなたが読むべき本です。

『本屋さんの大穴』だったらこの本は、直木賞候補になっていただろうか。
かわいらしい装丁を見ながら、ふと思った。
この名を思いついた時、筆者は本文中のティアラと同じ表情をしたのではないか。

転校生、みんなと違う髪の色、複雑な家庭環境・・・この物語では「大穴」が、アンの設定で描かれている。

育った環境の違うふたりの少女が、ないものねだりをしながら仲良くなり、誤解から疎遠になり、
それぞれ《本当の自分》と《なりたい自分》との間で揺れながら成長していくお話。

進学という避けられない環境の変化によって、親や友達との関係が急激に変化していく年頃を描き、
エピソードも盛りだくさん。

彩子が大人になる過程で、バブル期に実際に起こった事件がモチーフになっている部分は、
賛否がわかれるところだろう。

教訓めいた表現があるわけではないが、男女平等とか女性の社会進出とかとは関係なく、
こういうことは未来永劫かたちを変えて起こりうるものだろう。
女の子向けの本と思わず、男性にも読んでほしい。

途中どんよりする部分もあるが、読後感はさわやかだった。
読者の年齢と性別によって、感じるものは違ってくるだろう。

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