« ねぇ石川くん。 | トップページ | 金さんの父が歩いた日光道 »

2013年12月24日 (火)

平松さんでおなかいっぱい。

12/23

世間はノエル気分で浮かれておりますが、今宵我が家はおでんにうどん。NHKのニュースで天皇陛下傘寿のお言葉を拝聴し、洗いものを片付け、明朝のお米も仕込んで、いざ出陣。

 

銀座へサンドウィッチを食べに、じゃなかった『サンドウィッチは銀座で』を、ちょっとずつ、つまみ食いしながら楽しんできました。

平松さんの“食べる話”といえば、「しゃきしゃきの歯ごたえ」「かりっ、ふわぁと揚がった」「舌の上をほっほっと」などなど、、、胃袋を刺激する擬音が満載です。1話で充分満腹感(ときにはさらなる空腹感)をもたらすので、一気に読むと消化不良か胃酸過多を起こしそうな気がするんです。

しかしついに今夜は、残りを一気にたいらげる覚悟!といっても、車で15分くらいのところにある、シアトル系のカフェですけどね。もっと近くに別のチェーンカフェもあるのですが、こっちの方がひとくち目から飲みやすい温度で、猫舌のわたしには嬉しいのと、ソファーがレザー風じゃなく、布張りなのが高ポイント。端から一時間以上滞在するつもりですから、座り心地も重要です。

 

ええと、どこまで読んだんだっけ。

春の天ぷら、ビール、うなぎ、中華に社食。それぞれに、風土や季節感を盛り込み、人情のスパイスを絡めながら、食べ、飲み、また食べる。しかもたいてい、単品じゃないんですよね。わたしなんか、うな重食べようと思ったら他のものを頼む余裕は逆立ちしても出てこない。これだけ食べて、どうやってあの体型を維持しておられるのか。まったく尊敬します。

 

さて表題作のサンドウィッチです。

驚きました。格調高い純喫茶やパーラー、老舗洋食屋さんあたりはさもありなん。行ってみたい、食べてみたいと生唾飲んだ次の瞬間、えっ、そこはどこ?
和服のママさんが取り仕切る夜のお店で、サンドウィッチの出前とな!? 谷口シロー画伯の挿画もママさんと男性客がサンドウィッチをつまんで「うふっ」「くくく」と微笑み合うの図。しかもこれが、次の一杯を引き寄せる味とあっては、、、、ごくり。でも無理無理無理!このお店はわたしなんかが足を踏み入れていい世界じゃあない。素直に出前の出発地点を目指すことにします。

 

このあとひとり鍋から熊を食べに行く話。
折しも長野県に移住した季刊レポ編集長の北尾トロさんが、猟師になるために銃の免許を取得したことが話題になったばかり。

実はトロさんと平松さんはご近所さんで、仲良しらしいです。

 

平松さん!トロさんは猟師になりましたよ!鹿でも熊でも、いつか平松さんのために仕留めて、きっと御馳走してくれることでしょう。(ね、トロさん。。。)

 

そして五感を満たす旅は、昭和の老舗で佳境を迎えます。
上野のお山の大食堂で「東京の味」に浸り、織田作が愛した大阪グルメに挑戦しますが、、、いつまでもそこにあり続けると信じて疑わなかった店も、頑なに味を守り続けてきた店も、いつか消えてしまうことがあるのです。だからこそ、食べることで守りたい。この味を覚えておきたいと平松さんは言います。
この思いが本物だから、読むだけでこんなにも、温度や匂いまで伝わってくるのでしょう。我が身を顧みると恥ずかしいくらい、食べることに無頓着な自分に気が付きました。

 

 

最近、尾野さんと森山くんでドラマになってましたけど『夫婦善哉』って、貧乏と痴話喧嘩の話じゃなくて、大阪のうまいもん小説だったんですねー。いつか読んでみなくては。

 

 

おまけ。今夜えらんだラズベリーチョコレートパイの甘酸っぱさがストライクでした。

 





 

 

 

 

|

« ねぇ石川くん。 | トップページ | 金さんの父が歩いた日光道 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/204760/58810995

この記事へのトラックバック一覧です: 平松さんでおなかいっぱい。:

« ねぇ石川くん。 | トップページ | 金さんの父が歩いた日光道 »