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2011年4月17日 (日)

蔵美が支援企画 - 金山平三の世界展 -

とちぎ蔵の街美術館では幸いにも、地震による収蔵品や蔵への
大きな被害はなかったそうです。

その蔵美が東北支援企画として、本来なら夏の企画展であった金山平三展を、
会期変更して現在開催中です!

http://kuramuseum.com/

東北の美しい風土と四季、そして力強く生きる人々の暮らしを描いた作品など
およそ40点を展覧しています。

とはいえなかなか余震もおさまらず、
栃木市でも観光客は目に見えて減っています。
お客様が来てくれなくては、せっかくの支援の志も
残念なことになってしまいかねません。

東北への思いはもちろんのこと、
たった半月の間に企画展の変更を断行した蔵美の心意気に、
地元民として賛同の意を表したく、、、
「東北の原風景 ―金山平三の世界展」を観てまいりました。

恥ずかしながら、金山平三という画家のことは知らなかったのです。
展覧会の年間スケジュールを見たときも、
ああ、刑部人(栃木出身の画家)の先生なんだ。程度の認識でした。

東京美術学校を首席で卒業した後、ヨーロッパへ写生の旅へ。
若くして実力を認められながら、ある出来事をきっかけに中央画壇を離れ、
東北の、日本の心の原風景ともいうべき自然を描いた画家だそうです。

作品の印象は、、、色遣いがきれいなんですね。
とくに、青。それも明るい青が使われていて、目を惹くのです。
「下諏訪のリンク」の空、雪の上に伸びる影や
「奥入瀬」の水の流れ。
空や水が澄んで見えて、色がきれいだなと感じました。

雪景色の画も多くて、そういう色味の少ない作品では、
メリハリというか、質感の違いみたいなものが、巧みだなぁと。
油彩であんまり絵具をこってり盛らずにそれが表現できるのは
すごいのではないかと思います。

所蔵品を提供した金子コレクションのオーナーによる文章で
親交のあった歌人・斉藤茂吉氏に関するエピソードが紹介されていて、
強く心に残りました。
興味のある方は、笠間日動美術館の履歴
(「金山画伯の思い出」金子阿岐夫)を読んでみてください。

http://www.nichido-museum.or.jp/exhibition_archive_0807.html

ちなみにお持ち帰りしたいのは「パリの家」かな。
これなら自分の部屋に飾っても、なじんでくれそうです。

「東北の原風景 - 金山平三の世界展」は
6/12まで開催しています。
ひとりでも多くの方に、見に来ていただきたいと思います。

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