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2010年2月

2010年2月 9日 (火)

「サヨナライツカ」

リンク: 中山美穂 大人の恋愛模様.

観てきました。
中山美穂さんは12年ぶりの映画主演ということですが、
ブランクは感じさせません。
やはり、美しい。むしろしっとり落ち着きを増したというか。

25年の時を隔てて再会する男女の物語なのですが、
老け方にちょっと無理が見えて、そこは映画として惜しいといえば惜しい。

もっとも、当初の撮影計画では25年後のシーンを先に撮る予定で、
西島秀俊は貫禄のついた姿になるべく10キロ以上太ったのに、
監督の意向かスケジュールの都合かわからないけれど
実際には順撮り(映画の流れどおりに撮ること)することになり、
急きょ、増えた分以上の減量をしなければならなくなったとか。

そして痩せたまま25年後の撮影に臨むことになったのを、すごく残念がっていました。
たしかに。

会社での会議の場面があるのですが、上司役の加藤雅也もけっこう作りこまれた老け顔で、セリフのテンポも(なにもそこまで、)と思うほどスロー。
その場面に、提携相手の社長か何かの役で、一人だけ本当に貫禄のある初老の役者さんがいたために、よけい不自然さが浮き立って見えて、あれは残念だった…

でも、全体的に見てこれは、イ・ジェハン監督が撮ってよかったですよ。素敵な映画になってます。
以前、日本人監督が撮ろうとしてとん挫した経緯もありました。
あれは多分、辻さんがあまり原作のセリフを変えてほしくなかったためかな?と思うのですが、
今回、驚くほど原作に忠実に、石田ゆり子はですます調でしゃべっていたし、
息子役のロック青年までが、「おやじはカッコ悪い」と言いながら、父親にむかって敬語で悪態ついてた。でもそれが、思ったほど不自然じゃなかったのが、不思議。

なにより、本物のオリエンタル・ホテルで撮影できたことが、成功の大きなカギになりました。
タイの風景も含めて、映像がとてもきれい。
この映画の重要なファクター「岐路」を象徴する場面で、河畔を疾駆するクラシックなベンツもまた然り。

随所に監督の粋なこだわりが感じられる、素敵な映画でした。
DVDになったら、また見ちゃうかも。

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2010年2月 4日 (木)

返品の山から(おふとんの絵本)

月初め、新刊書店のバックヤードは
返品待ちの雑誌が山積みになっていたりします。
売れ残った雑誌は新しい号が出ると問屋さんへ返すのです。

うちの店は、スタッフのロッカーがある休憩室兼事務所を、
倉庫状態にして使っています。
なので、休憩時間に返品の山から面白そうな本を見つけてしまうこともしばしば。

わたしが今日、発掘したのはこれ。

『しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん』
(こどものとも 年少版 2がつごう・福音館書店)

裏表紙がちらりと見えていたのが、黒地に、はだいろの直線とオレンジのぐにゃりとした線。黄色い小さな丸というか、大きな点。
なんだかグラフィカルでリズムのある柄。
裏返して表紙を見ると、はだいろの敷布団のうえに畳まれたオレンジの掛け布団、そして黄色い枕が置いてあり、緑色のパジャマの男の子が、ふすまを開けて、寝間に入ってきたところです。

(どうでもいいけど寝間って死語かしら?でも、畳にお布団って、寝室という感じじゃないんですもの)

本文は、その男の子が、これから眠るというときに、
お布団たちに、いろいろ頼みごとをするお話なのです。

頼みごと、、、おねしょしませんように、とか、こわい夢を見ませんように、とか。
シンプルな絵で、でも表情たっぷりに、お布団たちが「まかせておけ」とこたえる様子が
かわいらしくてたのもしい。
しかも文章が七五調というか、都々逸風でとってもリズミカルなのです。

そういえば自分にも、寝るのがちょっと怖いような時期がありました、子供のころ。
これはそんな子供の気持ちをやさしくすくって、ふんわり抱きしめてくれるような本です。

どこにも尖ったところのない、すっきりと柔らかい線。
くっきりしているけどどぎつくない、絶妙な色遣い。
濃い背景色も、ぐるりを白く残すことで夢の中のような効果を出しています。

なかなかすてきな絵本ではないですか。
これは、「買い」だな。。。返品の山から生還決定です。

最後に、著者名を見ると 高野文子さん。
ん?どこかで聞いた、、、あっ「るきさん」だ!

るきさんは、マイペースな三十路乙女の日常を、のほほんと描いている漫画です。
そう、高野さんは絵本作家ではなく、漫画家なのです。

なるほど高野さんが絵本を描くと、こうなるのね~、納得。
今回ははとびきりの掘り出しものでした!

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2010年2月 2日 (火)

読書と珈琲が好きな人に。

本のための小さな家具展

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20100121/271864

行ってきました。
シンプルでおしゃれなブックエンドやしおり、マガジンラックなど。
机の端っこや枕元に積んである本たちも、
こんな素敵な「本家具」に収納してあげたい。。。
2/27日まで会期延長になったそうなので、興味のある方はぜひ出かけてみてください。

そもそもは、鹿沼の路地裏カフェ《響茶庵》の支店《日光珈琲》が、
今市にできたと聞いて、ぜひ行ってみたいと思っていたのです。
その日光珈琲さんのお隣にあるのが《アナログ・ブックス》さん。
ここを覗いた友人が、きっと読み書き堂好みだと太鼓判を押してくれていた
古書店さんです。

日光珈琲 → http://www.nikko-coffee.com/menu.html
アナログブックス → http://analogbooks.blog117.fc2.com/

奥には《cocoroya》さんという、ギャラリーと古道具のお店もあります。
ここを玉藻小路というそうです。

日光珈琲は、むかし遊郭だった建物を改造しているそうで、
細長い造りや床の高さが違う部分など、独特な和レトロ感を醸し出しています。
地元産の野菜、日光の天然氷を使っていたりと、食材にもこだわりが感じられます。
ガレット(そば粉クレープ)のランチとおいしいコーヒーをいただいたあと、
いざアナログブックスへ。

第一印象は「広い。明るい、そしてきれい!」
壁は白く(そもそも壁が見えてる古本屋というのが、驚き)、
通路もゆったり、表紙を見せる面陳の棚もふんだんにあって、
古書店というより、本のセレクトショップといった風情です。

レジに、新幹線の字幕ニュースみたいな装置があって、
ちょっと中目黒のカウブックスさんを思い出しました。

雑誌のバックナンバーも豊富。いったいどうやって仕入れているんだろう。。。
ざっと見ただけでも、これ持っている!というものが多くてびっくり。
どうやら選ぶ基準がほんとうに似ているみたい。友人の評は大当たりです。

あれもこれ欲しくなって、困ってしまうほど。
けっきょく、発売当時に買い逃した「考える人」2009秋号(特集:活字からウェブへの…)と
『建築家吉村順三のことば100 建築は詩』
そして『Luncoのオモシロ着物柄』の3冊を購入。

「本のための小さな家具」もひとつくらい欲しかったけど、、、予算が(涙)
これらの家具は「APARTMENT」といういろんな分野のクリエイターさんたちの作品で、
IKASTUDIOの浦田進一さんというデザイナーさんが中心となって活動しています。

http://www.a-part-ment.net/NEWS/NEWS.htm

これまでにもあちこち巡回し、各地で反響を呼んでいるようです。
気に入った作品のクリエイターさんに、個人的にアクセスすることもできそうです☆

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