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2009年7月18日 (土)

「愛を読む人」観てきました。

映画を観てきました。

『朗読者』(ベルンハルト・シュリンク)が原作の、『愛を読む人』です。
原作を何年か前に読んでしまってますが、結論から言うと
わりと原作に忠実で、がっかりせずに観ることができました。

主演は「タイタニック」のケイト・ウィンスレット。
この作品でアカデミー賞を獲りました。
難しい役どころに、果敢に、かつしなやかに取り組んだという印象です。
ちょっとメリル・ストリープみたいになってきましたかね、、、
あんまり気負うと怖いおばさんになるから気をつけてほしいものです。

そしてドイツ出身の新星、マイケル役のデヴィッド・クロス。
普通っぽいけど、素人臭くない。
大げさでなく、ちゃんと表情豊かなところが期待持てます。
オーディション当時は16歳。
ラブシーンは彼が18歳になるのを待って撮影されたそうです。

舞台はドイツですが、全編英語です。
マイケルという名も、原作ではドイツ語読みのミヒャエル。
英語で撮ったのは、作品のテーマが普遍性のあるものだから、
という原作者の意向でもあったそうです。

物語をごく簡潔にまとめると、
①少年と年上女性のラブ・ストーリー。
②特殊な時代(戦時)の出来事を裁く法廷劇
③塀の中と外で続く交流
てな感じでしょうか。乱暴すぎますか。

法廷シーンのある映画は多いですが、
ドイツの裁判で、しかもホロコースト関連というのは
はじめて見たかもしれない。
日本でいえば「私は貝になりたい」みたいな裁判が、
戦後ドイツでも行われていたのですね。

原作の感想は、読んだ当時に書いたものがあるので、
あとで載せておきますので、よかったらそちらも読んでみてください。

原作には、ミヒャエルと父親とが法律議論する場面があります。
この作品のもうひとつ別の面が見えてくるでしょう。
ちなみに映画では、教授との対話がその代わりを果たしています。
この教授を演じているのがブルーノ・ガンツ。
「ベルリン・天使の詩」で人間になることを望む天使役を演じた俳優です。
マイケルら法学生に、常に疑問符を投げかけていく、味のある役どころで
ますます磨きのかかった存在感をみせています。

罪と罰。時代と法律。かなり重くて深いテーマですが、
ひとりの女性を年下のマイケルが見守るという構図によって
優しくて哀しい空気をまとわせた、上質な映画です。

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