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2008年3月15日 (土)

お屋敷と庭を眺める美術館

白金台の「東京都庭園美術館」へ行ってきました。月曜開館している貴重な美術館です。

http://www.teien-art-museum.ne.jp/

ここは旧・朝香宮家の邸宅で、昭和8年に建てられたアール・デコの洋館。
正面玄関にはルネ・ラリックのガラス彫刻。大広間の天井にはこれまたラリックのシャンデリア。内装はアンリ・ラパンという、まさに建物そのものが美術品。
フランスの優美さと、ところどころにかわいらしい遊び心も見えて、女性の人気が圧倒的に高いというのもうなずけます。

さて、開催中の企画展は「建築の記憶-写真と建築の現代史-」ということで、はじめは記録のために撮られていた建築写真が、やがて写真家自身の視点を表現する、あるいは建築家の主張を代弁する手段としての表現にもなりうることを示して、とても興味深い展示でした。

ちなみに、日本ではじめての、(背景などでなく)記録としての建築写真は、
今年の大河ドラマで注目を浴びている鹿児島の「鶴丸城」なんだそうです。
「カロタイプ」とかいう古い手法だそうで、写真といっても、建物の形が
黒く紙に焼き付いているだけのような印象でしたが、これがあの進取の気性で知られた
島津斉彬公が撮らせた一枚かと思うと、感慨深いものがありました。
(わたしは鹿児島生まれ)
ちなみに斉彬公は被写体としても先駆者で、その写真は現在、
鹿児島の尚古集成館に収蔵されているそうです。

本格的なお城の写真は熊本城。
こちらになるとゼラチンを使ったいわゆる銀板写真で、
技術の進歩はめざましいものがあります。
時代が下ると、シカゴでデザインを学んだ石元泰博が、
モダン・デザインの視点から【桂離宮】を再発見したといわれる
写真など、興味は尽きません。

鑑賞中、にぎやかなご年配の女性グループがやってきまして、
「ここは何度も来てるけど、建物を見るんならなんにもやってないときのほうがいいわね」
とおっしゃってました。なるほど、展示のために壁はパネルで覆われているし、
窓からお庭を眺めることも出来ません。。。
今度は純粋に建物を観にこようと思いました。

白御影石と黒御影石を市松に敷いたモダンなベランダ、
タイルのモザイクがかわいいけど広くて寒そうな浴室。
そして、うちにも欲しい重厚な書庫。

でもなんといってもわたしが気に入ったのは、
階段を上ったところに下がっている
金平糖のようなステンドクラスのペンダントライト。
思わず「持って帰りたい、、、」と口走ってしまうほどのかわいらしさです。
犯罪者になる前に、売店のポストカードで満足しましょう。

それから、お庭に出てぐるっと一周。
広い芝生の洋風庭園と、茶室や鯉が泳ぐ池もある日本庭園。
今は梅が咲いていました。桜のあとはバラもきれいでしょう。
白いガーデンテーブルセットがいくつも置いてあり、
お弁当を食べるくらいはしてもいいようで、
素敵なピクニックができそうです。

こんな素敵な建物で日々を過ごされていたご一家、その暮らしぶりはどんなものだったのか。想像するのも楽しいですね。ぜひまた別の季節にも訪れてみたいと思います。

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