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2007年9月

2007年9月14日 (金)

猫本3冊

4年間うちの店にいた店長が異動で引っ越すことになり、
捨てるには惜しいが売りに行ってるヒマもないと、
スタッフ数名にまるで形見分けのように本をくれた。
それぞれが好きそうなジャンルの本を、店長らしいセレクトで。

わたしにはなぜか、猫本が3冊
ほとんどが猫好きといううちのスタッフの中で、犬しか飼ったことのないわたしは
どちらかといえば犬寄りだと言えるのだが。。。

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ちなみにその3冊とは、
・『青猫屋』城戸光子 新潮社
・『山猫理髪店』別役実 三一書房
・『草迷宮・草空間』内田善美 集英社

1冊目は長編ファンタジー。
48年前の歌試合の決着をつけるため、
歌詞に秘められた過去を探る男と、
人々が創りだす歌の歪みから生まれた異形の者たちの物語。

2冊目は童話集。
著者による、宮沢賢治に捧げるオマージュ。
独特なカタカナ固有名詞と、アンドロメダ活版印刷所など
賢治作品に出てくる地名を織り込みながら、
イーハトーヴの周辺の国々を描いたような短編集になっている。

3冊目は、漫画。
バブル期に差し掛かったころの(夏休みにフィジー行ったりする)大学生が、
生きている市松人形の「ねこ」を拾って、一緒に暮らすお話。
この内田善美というひとは、緻密な絵と詩的なストーリーで
’70年代後半から80年代初頭にかけて人気を博したが、
単行本で刊行された作品は少なく、その後ぷっつり筆を折って
いまやほとんどの作品が入手困難とされているそうだ。

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猫本といっても、そのうち2冊はタイトルに『猫』が入っているというだけで
特に猫の話というわけでもなく、もう1冊は登場する人形の名前が「ねこ」。

3冊とも浮世離れした内容なので、リアリストには向かないと思われる。
しかもハードカバーで装丁もきれいなところなど、
たしかにわたし好みで気に入った。
この的確な選択眼。
さすがは、本と人間を相手に20年以上仕事してきただけのことはある。

店長の「勘」の良さは、お得意様相手に大いに発揮された。
過去にどんなものをお買い上げになったかよく覚えていて、
この人にはこれ、と、選んで勧めるのがうまいのだ。

勧められた本がおもしろいと、お客様はその書店員に依存する。
とくに年配のお客様は、店に来るなり
「なんかいいのない?」と、まるですし屋の会話だ。
もちろん、オススメヒットの打率は他の店員の追随を許さない。

その店長がいなくなるのだ。うちの店にとって、かなりの損失だと思われる。
新しい店長に、がんばってもらわないと。
もちろん、わたしも含めたほかのスタッフも、もっと知識と勘を磨かなければ!

本屋の道は遠く険しく果てしなく、されど深くておもしろいのだ。

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2007年9月 7日 (金)

世間知らず

タイトルはわからないけど、、、といって本を探しにくるお客様、けっこう多いのです。

そういうときのためにも、書店員は各方面へアンテナを伸ばし、いろんな情報をインプットしておかなくちゃいけません。  とはいえ、、、わたしはあんまりテレビを見ないので、テレビ情報に弱いのです。特に芸能関係には、疎い!

だから、若いお客様のお問い合わせがちょっと怖いのです。

先日も、「イッコーさんの本、ありますか?」というお問い合わせに、そのイッコーさんがわからなくて、「小説ですか?」と聞いてみたのですが、「ちがいます」ときっぱり言われ、「イッコーさんって、なにをする人ですか?」と、逆に質問してしまいました。あー恥ずかしい。

きのうはまた、露出度の高い女性に「ハナサキジンという人の書いた本はありますか」と聞かれ、店のパソコンで検索してもまったくヒットしないので、仕方なく社員さんに聞いてみました。すると「それって、シロサキジンじゃないの?元ホストの」とのこと。あー、そういわれれば聞いたことあるなぁ。

改めて検索しなおすと、一冊だけですがありました。お客様をご案内して一件落着。こういうとき、得意になって「ハナサキじゃなくて、シロサキでした」なんて、言いませんよ、もちろん。

でもやっぱり、芸能ネタも仕入れておかなきゃダメですね。

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